SSR-2008 開催のお知らせ 


                 SSR-2008SSR全体報告会

SSR運営委員長 玉井 哲雄(東京大学)

産学戦略的研究フォーラム(SSR)は、ソフトウェアの分野における注目すべきテーマ について
産学協同で調査研究を行っております。
つきましては、下記のとおり成果報告会を開催いたしますので、是非ともご出席 ください。

■日時: 平成2059() 9151205

■場所: 虎ノ門パストラルホテル 新館5階 「マグノリア」
港区虎ノ門4-1-1  Tel:03-3432-7261

■交通/地図: http://www.pastoral.or.jp/access/index.php

■プログラム:

 915〜 委員長挨拶  玉井 哲雄 (東京大学大学院総合文化研究科 教授)

 920〜 瀬戸 洋一 (首都大学東京 産業技術大学院大学 教授)
      「プライバシー影響評価のアセスメント手法に関する調査研究」

1010〜 生天目 章 (防衛大学校情報工学科 教授)
      「サービスサイエンスのためのサービス設計技術に関する調査研究」

11
00〜 コーヒーブレイク

1115〜 中谷 多哉子 (筑波大学大学院ビジネス科学研究科 准教授)
      「統合型要求プロセスの実態調査報告と要求獲得プロセスモデルの提案」

■参加料    賛助会員企業・学術関係研究者:無料
非会員:500
※賛助企業(東芝・日本電気・日立製作所・富士通・三菱電機)

■参加申込方法

参加ご希望の方は、52()までに氏名、所属を明記し、SSR事務局まで
E-mail ( msato
iisf.or.jp ) でお申込みください。

 

■講演概要(講演順・敬称略)

◇瀬戸 洋一 「プライバシー影響評価のアセスメント手法に関する調査研究」
本プロジェクトは、日本でまだ普及していない、個人情報を扱うシステムを安全に構築

運営するためのアセスメント手法であるプライバシー影響評価PIAPrivacy Impact

Assessment)について、産学連携のWGを設置し、海外を中心に実態を調査し、日本で

実施する場合のフレームワークに関し検討を行った。

具体的には、米国、カナダ、香港などに関してはウエッブなどを利用し、オーストラリア

については、州政府など現地調査を行った。また、日本における入国管理システムに

適用を想定したガイドラインの策定と模擬的なアセスメントを行った。日本では、PIA

実施するための法律、あるいは、PIAを実質的効果をもたらすプライバシーコミッショナー

制度がないなどの問題がある。今回、日本で実効性のあるアセスメントを実行するための

フレームワークを提案した。WGの活動は6回、PIAを啓蒙するため電子情報通信学会

にて研究会を開催した。

 

 

生天目  「サービスサイエンスのためのサービス設計技術に関する調査研究」
サービスサイエンスに関わるモデリング・シミュレーション技術に関する調査研究を行った。

特に、サービスに関わる諸問題について、テクノロジーやビジネスモデル、そして社会ネット

ワーク化といった観点で研究されている各領域を、モデリング・シミュレーション技術により

統合・発展させることを目的とした。

また、サービスの評価のためのモデリング・シミュレーション技術について一定の知見を

得ることができ、3回にわたり国際会議に並列して特別セッションを企画し、多くの研究者と

議論を重ねた。また、調査研究会メンバーによる研究会を数回もち、実際にサービスを

設計するにはどうしたらよいのかについて議論を重ねた。

調査研究では、このような視点から、サービスサイエンスのためのサービス設計技術に

今後必要とされる、さまざまなサービスのエージェント技術化に重点を置きながら、サービス

設計技術の動向や解決すべき課題について、国際的な協力を得ながら調査研究を行う。

 

 

◇中谷 多哉子 「統合型要求プロセスの実態調査報告と要求獲得プロセスモデルの提案」
統合型要求プロセスとは、要求獲得プロセスと開発プロセスとを統合した開発プロセスを指す。

要求の獲得と開発とが並行して進められた場合、プロジェクトを失敗させないための、要求

獲得プロセスの管理と制御が必要となる。我々は、ある実プロジェクトの開発履歴を例として

取り上げ、統合型要求プロセスの実態調査を行った。その結果、要求獲得プロセスが、

開発されたシステムの部品が持つ特徴に依存して分類できることが明らかとなった。

本講演では、統合型要求プロセスの概要を紹介し、調査によって得られた要求獲得プロセス

のモデルを示す。さらにインタビュー調査に基づいたモデルの評価結果も紹介する。

 

 

 

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